『サイコロジーオブマネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』

こんにちは。
西の読書めがねです。


皆さんは、お金とうまく付き合えていますか?


お金を貯めたいのになかなか貯められない。
頭では理解しているのに衝動買いを繰り返してしまう。
しない方がいいのは分かっているけどギャンブルにのめり込んでしまう。
という方は、多いのではないでしょうか。


私もその中の一人でした。
20代の頃は、週末になると毎週パチンコに行っていました。そして負けて帰って罪悪感に苛まれていました。
頭ではやめた方がいいとわかっているのですが、やめることができませんでした。


なぜ私たちは、お金とうまくうまく付き合うことが難しいのでしょうか。


どうやったら、お金とうまく付き合うことができるようになるんでしょうか。


そこで今回は、お金とうまく付き合っていく上でとても参考になる本を紹介します。


今回紹介する本は、『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』です。


どんな人に読んで欲しい?


この本をどんな人に読んで欲しいかと言うと、お金との向き合い方に悩んでいる方です。


この本の中で著者はお金との向き合い方について、このように述べています。


化学や物理学のようなものではなく、複雑で測定が難しい。人間の心理や行動が大きく関わっている。


私たちは、お金についてしばしば、数字や計算で考えてしまいがちです。
しかしながら著者が述べているとおり、お金とうまく付き合って行く上では、心理的な面や行動がより重要なことです。


つまりはお金とうまく付き合って行くには、人間の考え方を理解し、行動を変えていくということが必要になってくるのです。


また、私たちがお金とうまく付き合えていないと感じる理由について、著者はこのように述べています。


私たちは、お金に対しておかしなことをする。それは誰もがこのゲームにまだ慣れていないからなのだ。みな、自分独自の経験に基づいて、その時々に意味があると思われる判断をしているだけなのである。


私たちがお金とうまく付き合えないのは、ある意味ではしょうがないことなのかもしれません。


これは、大ヒットした本『スマホ脳』の中で述べられているように、私たちの脳は、まだ現代の生活に適用できていないということなのかもしれません。


なので他人から見たら不合理なお金の使い方をしているように見えて、自分にとっては十分合理的なお金の使い方であるということもあり得るということです。


ある意味では、お金とうまく付き合えないのはしょうがないということなのかもしれません。


ただ、しょうがないと言われても、お金とはうまく付き合っていきたいものです。
できれば一生お金に困らないような生活をしていきたいと思うのではないでしょうか。


そんな生活を送るためには具体的にどのような考え方をしたり、行動をしたりした方が良いのかということについて、この本に書かれているので、より具体的に知りたいという方はぜひ読んでみてください。


自分にとってどんなところがためになった?


私がこの本を読んで、よかったと思った点は、不確実性についての理解が深まったことです。


私たちは、しばしば世の中はコントロールできるものだと思ってしまいます。


成功した人を見ると、その人の才能を高く評価したり、逆に失敗した人を見ると、その人の努力不足を批判したり、見通しが甘かったのだと批判したりしてしまいます。


特にお金の面については、数量的に分かりやすいこともあって、「勝ち組」「負けて組」などと決めつけて人間性も含めて称賛したり批判したりしてしまいます。


このような点について、著者は以下のように述べています。


成功した場合であれ、失敗した結果であれ、ある結果がどの程度意図した通り、現実化したものなのか、どれくらい偶然の要素が混じっていたのかを厳密に理解しようとすると、話があまりにも難しく、複雑になってしまう。


私たちは、著者が述べている偶然の要素をあまり考えていません。
成功した場合であれ、失敗した場合であれ、過度に称賛や批判をするのではなく、冷静に見ていくことが必要なのだとはっとさせられました。


また、不確実性に対処していく方法として、著者はこのように述べています。


次に何が起きるかを正確に知っているわけではなく、知ることもできないので、それに合わせてプレイするということだ。(中略)だから「誤りの余地」を残しておかなければならない。計画通りに進まないことも想定して、計画を立てなければならない。


不確実性に対処していくには、余裕を持っておくことが必要であるということを改めて理解できました。
うまくいかないということが当たり前ということを前提に余裕を持っておくということは、お金面だけでなく、人生全般において重要なことだと思います。


この「誤りの余地」ということを知れただけでも、この本を読んだ価値があったと思っています。


まとめ

いかがだったでしょうか。
『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』に興味を持っていただけたでしょうか。


少しでもご興味を持って頂いた方は、是非読んでみてください。


お金との付き合い方を考える上で、とても参考になる内容です。
また、お金を通して人生や幸せについても考えを深めることができます。


お金との向き合い方に悩まれている方は、是非読んでみてください。


私はこの本を読んでお金との付き合い方が少しうまくなったと実感しています。
皆さんもお金との付き合い方を考える一助にしてみてはいかがでしょうか。


今回紹介した本
『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』モーガン・ハウセル ダイヤモンド社


読書を通して自分らしく生きていける人が一人でも増えることを心から願っています。


その助けに自分がなれるのであれば、こんなに幸せなことはありません。



西の読書めがね