『私の財産告白』
こんにちは。
西の読書めがねです。
突然ですが、皆さんは貯金できているでしょうか。
「生活するのが精一杯で貯金なんてとてもできない。」
「余裕が出てから貯金すればいい。」
という方も多いかと思います。
私も20代の頃は、なかなか貯金ができずにいました。
あの頃は収入が低かったということもありますが、何より貯金をする習慣がありませんでした。
もっと大きいのは、パチンコにはまってしまって、お金が残りませんでした。
そんな私ですが、30代になってから少しずつではありますが、貯金ができるようになってきました。
また貯金だけでなく、積立投資も少しずつ行っています。
20代の頃には、考えられなかったことです。
このように、貯金ができるようになったのも色々な本を読んで、そこに書かれていたことを少しずつ実践してきたからです。
そこで今回は、お金を貯めていく上でとても参考になる、『私の財産告白』を紹介していきます。
『私の財産告白』は、明治時代の学者である本多静六が自らの資産形成の方法について書いた本です。
本多静六が生きた時代は、明治から昭和にかけてなので、少し昔のことにはなりますが、現代でも十分通用する内容です。
どんな人におすすめしたい?
この本を勧めたい人は、どうやってお金を貯めていったら良いかわからない人です。
お金を貯めていく方法について著者は、以下のように述べています。
いくらでもいい、収入があったとき、容赦なくまず四分の一を天引きしてしまう。
つまりは、収入があったらすぐ天引きしてしまうということです。
残ったら貯めるのではなく、まず貯めることです。
天引き貯蓄の有効性については、『となりの億り人』でも詳しく述べられています。
個人的にも一般人が貯蓄をしていくには、この天引きが最も良い方法だと思います。
私も天引きを始めてから、貯金の習慣が出来るようになりました。
著者が述べているように収入の四分の一を天引きするのは、なかなか難しいですが自分の出来る範囲で始めてみることをおすすめします。
また、貯蓄をしていく上で注意するべきことについても詳しく述べられています。
私が特に参考になったのは、
貯金生活を続けていく上に、一番のさわりになるものは虚栄心である。いたずらに家柄を誇ったり、いままでのしきたりや習慣にとらわれることなく、一切の見栄をさえなくすれば、四分の一天引き生活くらいは誰にでもできるのである。
これは、「地位財」にお金を使いすぎないように注意するということだと思います。
「地位財」とは、他人と比較して幸せを感じるもののことです。
例えば、お金やブランド品、社会的地位などのことです。引用したところで言えば虚栄心のことです。
この地位財は、他人との比較なので際限がありません。お金を使っても使ってもキリがありません。
地位財にお金を使いすぎてしまうと、資産を積み上げていくことはできません。
これは、著者が生きていた時代から変わっていない原則のようです。
このようにお金を貯めていくためのポイントがたくさん書かれています。
これからお金を貯めようかなと考えている方にとっては、特に参考になります。
自分にとってどんなところがためになった?
この本を読んで、私が一番ためになったのは、自分がやっていることが間違いではなかったことがわかったことです。
私は、先程も述べたように天引きで貯蓄をしています。
当初は、貯金をしていましたがある程度貯金ができてからは、つみたて投資をするようになりました。
先ほども述べたように、この本では収入の一部を天引きすることで貯蓄することを推奨しています。
この本を読んで自分が行ってきたことが、間違いではなかったということが分かり、安心しました。
これからも自分のできる範囲で続けていこうと決意しました。
また、この本を読んで改めて資産形成に対する大事なポイントを再認識しました。
それは、長期的視点とリスクを取りすぎないということです。
このことについては、あらゆる書籍の中で述べられていることです。
ただ、そのことが明治時代から続く原則であるということを改めて認識させられました。
この2つの点について、著者は本の中でこのように述べています。
少しばかり金ができても、早く金持ちになろうとか、急に財産を殖やそうと焦るのは、たとえ一時の小成功を収めることはあっても、必ず最後はつまずきを招くものであるから、何人もよくよく注意しなければならない。
このことは、現代の私たちにとってもよくよく注意しておかないといけない事柄です。
短期的に大きな利益があっても、長期的に身の破滅に繋がるようなことは慎まなければなりません。
この点については、『ブラックスワン』で有名なナシーム・ニコラスタレブも著作の中で同じようなことを述べています.。
私たちは、焦らずにゆっくりと人生を楽しみながら、資産形成をしていくという姿勢が重要であると改めて認識しました。
それがなかなか難しいことであったりするのですが。
まとめ
いかがだったでしょうか。
『私の財産告白』について興味を持っていただけたでしょうか。少しでも興味を持っていただけましたら、是非読んでいただければと思います。
お金について向き合い、資産形成をしていく上で、とても参考になる本だと思います。
私も折に触れて何度も読み返して行くつもりです。
最後に私がこの本で最も印象に残ったフレーズを引用しておきます。
金儲けは理屈ではなくて、実際である。計画でなくて、努力である。予算でなくて、結果である。
このことを肝に銘じて、行動していきたいと思います。そして、幸せに過ごしていきたいと思います。
今回紹介した本
『私の財産告白』本多静六 千歳出版
読書を通して自分らしく生きていける人が一人でも増えることを心から願っています。
その助けに自分がなれるのであれば、こんなに幸せなことはありません。
西の読書めがね
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