『人生の結論』

こんにちは。
西の読書めがねです。


私は最近「人生」について考えることが増えています。


なぜだろうかと考えてはみるものの答えは分かりません。


30代中盤に差し掛かったこともあって、このような心境になったのかもしれません。


大人になったということなのでしょうか。


これまでの人生やこれからの人生についてあれこれと考えてしまいます。


特にこれからの人生については、漠然とした不安や焦りを抱いてしまいます。


そういう方は多いのではないかと思います。


そこで今回紹介させていただく本は、『人生の結論』です。


人生について捉え直す意味でも、これからの人生について考える意味でもとても参考になる本ですので、よろしければお付き合いください。


どんな人におすすめしたい?


私がこの本を読んでほしい人は、生きづらさを抱えている人です。


私は最近つくづく実感するのですが、生きていくことは簡単ではありません。


仕事や人間関係、お金や社会情勢など不安の種は、探せばきりがありません。


皆さんの中にも不安を抱えながら生きている方が大勢いらっしゃるかと思います。


そんな中でも私たちは、なんとか生きていなければなりません。


このような中で生きていく上でのポイントとして著者は、このように述べています。


僕は気持ちよく暮らしていくため一番大事なことは、「人としての余裕」だと思っていますが、余裕のない人の怒りの導線は驚くほど短いのです。


私もこの意見に同感です。


不安や焦りを抱いてしまった時にも心の余裕があれば対処していく方法が見えてきます。


著者の言うところの「人としての余裕」をもつことは、なかなか難しいことではありますが、余裕をつくると意識しておくだけでも違ってくるのではないでしょうか。


プラトンもこのようなことを述べているそうです。
「人にはやさしくありなさい、人はみな生きるのが大変なのだから」


余裕を持って人には優しく接していきたいものですね。


また、著者はこのようにも述べています。


それは何かをあきらめたけれど、「今」の自分が幸せであるということです。あきらめたことは、確かに心の傷になるけれども「まあいいか。今が幸せなのだから」と思えることが、うまくあきらめられたということなのです。


今に視点を向けることで、過去や未来に縛られることなく生きていくことができるようになります。何より今を大切にしていけば、楽しく幸せになります。


不安や焦りや後悔はあるけれども、今を大切に過ごしていくことの大切さを改めて知りました。


自分にとってどんなところがためになった?


私がこの本を読んでよかったと思った点は、大人になるということか、どういうことなのかということがなんとなくわかったことです。


私は大学を卒業して、就職をしてなんとか自分の力で生きてきました。


しかし、大人になるということを今まで考えたことはありませんでした。


誰も大人になることについて教えてもくれませんでした。


また、自分が大人になったのかと言われればよくわからないというのが実感です。


著者は、大人という点について、このように述べています。


「世の中、いろんな人がいるなあ」。この一言で済ませればいいことはたくさんあって、そう思えば、他人にストレスを感じることは随分と減ります。その自分と価値観の違う人は、攻撃対象では決してありません。その「いろんな人」の違いを認めることが、大人の教養なのです。


つまりは大人になるということは、自分と違う価値観の人を許容できるようになるということでしょうか。


さらに言えば、自分と価値観の違う人ををそのまま受け入れるだけの余裕を持つことが大人になると言うことなのかもしれません。


価値観が違うからと言って攻撃したり人格を否定したりすることは、大人の行動とはいえません。


個人的にも自分と価値観の違う人たちを批判したくなることがあるので注意しないといけないと思いました。


他人を誹謗中傷して傷つけないためにも余裕を常に意識してもっておくようにしたいものです。


また、著者はこのようにも述べています。


自分の心の拠り所は、最終的には自分自身です。他人を人生のよりどころにすることはとても危険なことです。他人は自分を助けてくれますが、最終的に自分を助けるのは自分だけです。他人を心の拠り所にしているのは、依存の一種です。


私はここを読んで、自分がまだまだ甘えていると実感しました。


何か良くないことがおきると社会や会社や他の人のせいだと考えてしまう時があります。


それは、他人に依存しているということであり、責任を転嫁している考え方です。


こんな考えは、子供の考え方だと恥ずかしくなりました。


大人なら、自分のことは自分でなんとかして、その責任をとるべきなのだと自覚しました。


それが本当の意味で自立するということなのでしょう。


すぐにそうなることは、難しいですが少しずつ改善していこうと思います。


大人になるって難しいですね。でもその分やりがいというか生きがいがあるとも言えますね。


まとめ


ここまで読んでいただいてありがとうございます。


すこしでも『人生の結論』に興味を持っていただけたら、是非読んでみてください。


人生をより豊かに、かっこよく生きていくための金言がたくさん書かれています。


人生は、辛く苦しいこともあるけれども、もう少し頑張ってみようかなと思えます。


読んでいただいて、一人ひとりの人生の結論について考えてみてはいかがでしょうか。


今回紹介した本
『人生の結論』小池一夫 朝日新聞出版


読書を通して自分らしく生きていける人が一人でも増えることを心から願っています。


その助けに自分がなれるのであれば、こんなに幸せなことはありません。


西の読書めがね